南青山ぶらりの巻。

先日、南青山にあるスパイラルに行ってきました。

「生活とアートの融合」をコンセプトに展覧会や数々のアートイベントなどを開催しているギャラリー・レストラン・カフェ・雑貨ショップ等が入っている複合施設です。

2階のスパイラルマーケットは全国各地の選りすぐりの生活雑貨がぎゅっと集められており、見ごたえ満載です。こんな素敵な生活雑貨に囲まれたら暮らしも一気に豊かになりますね。贈り物に悩んでいる人はここに来れば必ずこれだ!というものが見つかるような気がします(笑)

5階にはミナ ペルホネンが手がけたカフェCallもあり、ファブリックやクッションのみならず壁や天井、食器に至るまでミナ ペルホネンワールドに浸ることができます。ミナ ペルホネンファンは必見です。

ついでに、私はスパイラルからすぐのところにあるELLEcafeでスイーツを堪能してきました。

黒いのは竹炭とさつまいものモンブランです。こう見えてオーガニック、グルテンフリー、白砂糖不使用の身体にやさしいスイーツなので何個食べても大丈夫ですっ!

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「挑戦」その③ よい美術館とは

しつこいですが、本日も先日の国立新美術館での「安藤忠雄展 挑戦」の続きです。
館内を周っていた終盤の頃、「ピューリッツアー美術館」が展示されていました。施主はあのピューリッツァー賞のご一族にあたるご夫婦です。
私はいつも音声ガイドを聞きながら周っているのですが、この作品に対して安藤さんがこんなようなことを言っていました。(メモしていないので間違いはご了承ください)

『我々が造る美術館というのはただの箱でしかない。
いくらいいものを造っても中に飾るものがよくなくてはダメ。
よい美術館というのは、建物という環境と、そこに飾るものと、見る人の熱意で決まる。
(だからそういった意味ではあの美術館はたくさんのお客さんが来ているから、いい作品を展示しているんでしょうね)』と。

その言葉を聞いて(最後の言葉をスルーしてしまうほど)ハッとしました。
いくらよい展示物でも見る人の熱意がなければ、ただの展示で終わってしまう。だから「しっかり熱意を持って見ろよ」と、まるで自分に言われたような気がしたのです。

私は展示会や美術館に行くと入場料のほかに音声ガイドを付け、可能な限り作品集も購入するようにしています。
その方が理解が深まるからなのですが、作品集は高いので正直悩んで購入しない時もあります。
ですが、この言葉を聞いて今後は可能な限り購入しなければと思いました。

ちなみに今回の作品集は安藤さんが1枚1枚描いた手描きのスケッチとサイン付で1,980円。作品集の割りには比較的お求めやすい価格となっておりますので、来館される方は記念にどうぞ!IMG_1837IMG_1840

 

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「挑戦」その② 住吉の長屋

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先日の国立新美術館での「安藤忠雄展 挑戦」の続きです。

大阪市住吉に建つ「住吉の長屋 (1976)」は友人宅の近くにあることもあり、外観だけ拝見したことがあります。

安藤氏の名前を世界に広めた初期の代表作です。

こちらは元々は三軒長屋だったところを3等分にしたちょうど真ん中の一軒に生活動線を断ち切る形で中庭(と言っても屋根のない完全に屋外)を配置している住宅です。

なので2階寝室からトイレに行くためには、手摺の無い階段を雨の日には傘をさして下りなければならないという大変不便を強いられた住宅です。誰しもがここに住む施主は住みにくいだろうと思っているはず‥それまではそんな風に思っていました。

しかし作品紹介の前に置かれた施主の言葉には、

季節を感じ気分が上がる時もあれば、過酷な状況に諦めることもあったり‥(だいぶん省略)

この家に住んで 生きることに飽きることがありませんでした。と感謝が綴られていました。

そして、これからもまだまだ住み続けると書かれていました。

建物は建てたら終りではなく、そこからがスタートだと安藤氏は言います。

”この家に住んで生きることに飽きることがなかった”

・・・これは建築家への最大の褒め言葉ではないかと思うのです。

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「挑戦」その① 光の教会

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おとといのお休みの日に、友人を誘って国立新美術館へ「安藤忠雄展 挑戦」を見に行ってきました。

大阪府茨木市にある「光の教会(1989)」が今回の展示のために国立新美術館の屋外に原寸大で再現されており、ぜひとも見ておきたいと思い見てきました。

光の教会は建設当時、バブル期にも関わらず3,000万円という少ない予算しかなく、安藤氏はその金額ではRCでは請け負ってくれる業者が見つからないから、木造でやりましょうと提案していたようです。

クライアント側がそれでは安藤さんのよさが充分にでないから・・・とRCでの建設を強く希望したため、安藤氏はその予算でやるにはどうしても屋根がかからない。でも屋根かけなくてもいいよね、それはそれで自然を感じられるからと主張していたのですが、それでは寒すぎるということで結局、建設会社の寄付で屋根がかかることになりました。

また、当時は十字架のスリットにはガラスを入れることを最後まで反対していたようですが、周りのみんなに反対され実際に建っている教会にはガラスがはめ込まれています。今回再現された十字架にはガラスが入っていませんので、安藤氏が追究したかったものがそのままの状態で体感できるようになってます。

当日は雨にも関わらず十字架から差し込む光がとてもきれいで、寒かったですがしばらく眺めていました。

もし見学されるなら、ぜひ陽が落ちる前の入館をおすすめします。

続く

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E1027。建築史上に残る傑作

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おとといのお休みに、渋谷Bunkamuraル・シネマにて「ル・コルビュジェとアイリーン 追憶のヴィラ」を観てきました。

カップ・マルタン岬と言えば、コルビュジェ設計の「カップ・マルタンの休暇小屋」が有名ですが、実はそれ以前にこの地に建てられた家があります。

それは兼ねてよりコルビュジェが提唱してきた「近代建築の5原則」を彼より先に実現させた「E.1027」。

モダニズム建築史上に残る傑作とされる建築物です。

しかし「E.1027」は永きに渡りコルビュジェが設計したと誤解されてきました。

この家を設計したのは家具デザイナーであり建築家のアイリーン・グレイ。

コルビュジェが生涯で唯一、その才能を羨んだと言われている女性です。

(2009年のオークションでは彼女の椅子<ドラゴンチェアー>が史上最高額の28億円で落札されました。)

 

”家は住むための機械ではない”

”価値は注いだ愛の深さで決まる”

これらは劇中での彼女の言葉です。

こちら10/14に公開されたばかりです。

「ル・コルビュジェとアイリーン 追憶のヴィラ」詳しくはこちらにて♪

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上棟式

今夜から明朝にかけて超大型台風21号が関東に接近するとのことです。

監督のみなさん、台風による事前災害防止対応をよろしくお願いいたします。

さて、昨日は川崎市内のY様邸にて行われた上棟式に参加して参りました。

1週間以上続く雨の中、つい先日行われた上棟はまるで狙ったかのようにそのひとときだけ雨があがり無事に上棟できました。

「展示場に行った時に、ここで建てようと決めた」とご主人からお言葉頂戴し、お引き渡し時にも、また住んでから1年後も10年後も20年後も「ここで建てようと決めてよかった」と思っていただけるよう気を引き締めていかなければ・・・と。

上棟式で(女子だけに)いただいたリポビタンfineを飲んでがんばろうと思いますっ!

Y様、引き続きよろしくお願いします!

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眼を養う。

先日のお休みに、ダイニングテーブルとチェアーが欲しいという友人の付き添いで久しぶりに目黒通りの家具屋さん巡りをしてきました。

水曜日なので定休のお店が多いことはわかっていましたが、やはりお休み多かったです・・・。

でも私の目的はごはん(お昼はハンバーガー屋さん、夜はおでん屋さん)なので全く問題ありませんでしたっ。

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この日は家具下見の初日だったのでまずは友人の好きなテイストや材種を絞込み、ついでに無垢と突き板の違いや節あり節なしの違い、メリットデメリットなど、店員ではないので一般論ですが友人に説明しながらいろいろと見てきました。

一見、よさそうなデザインでも座ってみると座り心地がよくなかったり、私と友人でも心地よさが違ったり、やはり家具は実際に体感しないで購入するのは危険だなぁと改めて感じました。

自分の眼を養うという意味でも勉強になりました。いろいろ見に行かなければですね!

まずは自分の知識を養うという点で、今週末14日(土)に相模原市のサン・エールさがみはらで開催される「本当に良い家づくりセミナー」にご参加くださいっ♪

それにしても鶏だしのおでん、おいしかったなぁ~。

ちなみに、お店は中目黒高架下にあるこちらです。

 

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